国内系に続き、外資系航空会社で求められる英語力について書いていきます。
では見ていきましょう。
外資系航空会社の英語力
外資系航空会社は、自国のスタッフが日本支社長を務めていることが多く
いわずもがな英語力が求められます。
スタッフが日本人ばかりですと日本語率が高まりますが、自国、多国籍組織
であればあるほど英語は当然必要になりますね。
これはキャビンアテンダント、空港地上職、総合職問わず共通しています。
油断してはいけないのが、日本人が多い=英語不要ではないということ。
外国人が1人でもいれば、書類(メール)、ミーティング等々全て英語です。
では外資系航空会社で働く日本人全てが英語力が高いのか?というと
案外そうでも無いんですよね・・・。
意外と英語のハードルは低い?
英語が不自由なく操れる度合いが高いほどコミュニケーションは取れますし
仕事もスムーズです。外資系航空会社に限らず外資系企業で働くからには
英語力はあるにこしたことはありません。書類選考での通過率も違います。
でも、、、
英語ができる=仕事ができる
とは限らないんですよね。
英語バカ(←言い方よ・・)みたいな単細胞、
英語力は高いけど即戦力にならない社会人経験者。
まず英語バカについてはなんとなく想像できると思います。
英語力があっても使い物にならない人。
次にダメなのが英語力はあるけど
全く即戦力にならなそうな社会人経験者。
これはどういうことかというと、航空会社って同業者同士の転職が
とても多いのが実情です。
特に空港地上職や予約発券は専門職に近いので、外資系航空会社の場合
即戦力が基本となります。
営業やマーケティングでは他業種からの転職組もいますが、
これらはかなりレアケース。
よほどプラスαの要素がある人でないと厳しのが現実です。
ではプラスαの要素がある人とはどんな人よ?といいますと、
例えば自国の言葉(英語以外の言語)を話せる、とか
強力なコネとか、諸々利害関係あっての・・といった
オトナの事情を考慮した場合などでしょうか。
でも、強力なコネとかオトナの事情で入社した場合、
既存スタッフによるシラ〜っとした目もありますからね、
風当たりも当然強くなるわけで、なかなか長続きしないのが実情かと思います。
外資系航空会社でも所属する部署によって求められるキャリアや
語学力など異なりますので1つずつ見ていきましょう。
アジア系航空会社キャビンアテンダンドの英語力
アジア系航空会社といえば、民族衣装がステキな航空会社が多いですよね。
制服に憧れて希望される方も多いかと多いかと思います。
結論からいうと、アジア系航空会社はアメリカ系、ヨーロッパ系と比べて
求められる英語力のバーは高くは無いです。
管理人自身、アジア系航空会社でキャビンアテンダントの採用試験に
携わったキャリアがあるのですが、あら?英語大丈夫??な方も
正直一定数いらっしゃいました。
でも、その方の顔(直球すぎ!)とか雰囲気(←制服が似合いそうか?)が
求めているものにマッチしているのであれば、通過するケース多々。
こればかりは本国のキャビンアテンダント採用チームが
来日し、現役キャビンアテンダントも同席して
チェックします。
「え?この子、日本人から見ても英語できてないよ?!」と
コメントをしてもパス(通過)!!とスルーされます。笑
英語はできるに越したことはない。
でもだからといって「TOEICスコア足りない」とか「英語に自信ない」と
尻込みしないで!
キラリと光るものがあれば、本国の担当者はちゃんと拾ってくれます!
アジア系航空会社グランドスタッフの英語力
地上職には空港勤務と市内支店の2種類ありますね。
空港勤務だけのいわゆるグランドスタッフとして採用された人もいれば、
ローテーションで市内支店↔空港を回るパターンも。
空港業務ですと、レップとして現場監督的な立場でいますから、
何かトラブルがあった時には対応しなければなりません。
それは多岐にわたります。
チェックインクローズ時間を過ぎてショーアップしてきた旅客のケア、
カーゴのトラブル、当日発券の旅客・・・いくらでもあります。
外国人であれば、当然全て英語でのやり取りとなりますので、
機内アナウンスのようにカンペマニュアルなど存在しません。
英語を幅広く使いこなせる力が必要になってきます。
また、空港には支店長がおり、たいてい本国からの現地スタッフです。
コミュニケーションは英語となるわけですから、グランドスタッフは
英語ができないとシンドイかもしれません。
ただし一部中国系航空会社はそこまで英語力が求められていない気がします。。。
英語力よりも中国語力重視ですね。
あので、英語は苦手だけど中国語は得意という場合は
中国系航空会社をトライしてみるのも手です!
アジア系航空会社 地上職(オフィス)の英語力
予約発券、営業、総務、経理といったいわゆる総合職にあたる職種の人たちが
働くのは、空港ではなく市内オフィス職です。
航空会社といえばキャビンアテンダントやグランドスタッフばかりに
スポットライトが当たりますが、航空会社だって一企業。
他業種と同じように、営業やマーケティング、総務や経理といった
オフィス系の職種ももちろんあります。
日本の会社と変わらないね。
そうですね、変わらないですね。
じゃあ英語力要らないんじゃないの?
そうでもないんですよね。
空港もそうですが、市内オフィスにも支店長が必ずいます。
彼らは本国から派遣された外国人です。
トップが外国人であれば当然共通語は英語になるわけです。
働いているスタッフの多くは日本人ですが、
支店長はじめ、金庫番の経理のトップや営業トップなど
要の部署のトップは本国のスタッフという航空会社も
あるので、やっぱり英語は必要ですね。
英語はできるに越したことはありません。
英語によるコミュニケーションが取れるだけで
本当にラクです。
できないとストレスです。
例えば1日でどの程度英語を使うかといいますと・・
- 外国人スタッフが1人でも入るミーティングは全て英語で行われる
- 本社とのオンラインミーティング
- ミーティングの議事録は英語で作成し、社内で回覧する
- ミーティングで使用する資料やプレゼンは英語で行う
- 司会進行、質疑応答ももちろん英語
- 社内メールは全て英語
- マニュアルは全て英語
- PC、コピー機など備品の設定が英語(私の会社はそうです)
などでしょうか。
よく、募集要項にTOEIC600点、700点以上とか書いてありますよね。
それを見て安堵しているようでは入社後苦労します。
上記環境を想像してみてください。
TOEIC600点で太刀打ちできますか?
英語はやればやるだけ伸びていきます。
外資系航空会社で働きたいなら英語から目をそらさず、
向き合ってくださいね!
英語ができるって世界が広がります。
英語ができるとチャンスが舞い込んできます。
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