海外添乗員になりたいー世界で働くオンナの流儀

    ― マダム直伝・海外添乗員&旅行業界キャリアのリアル ―

    💴 もはや日本円は「お呼びでない」⁉

    とにかく日本円が弱小すぎて、もはやグローバルの舞台では存在感が薄いっつーの。(アラ、言葉遣いが悪すぎですわね)
    ほんの数年前までは、海外の空港で「円から現地通貨へ両替してください」と言えば、どこの国でもニッコリ対応してくれたわ。
    でも今じゃ「Japanese yen, please」なんて言っても、“シッシ”と追い払われる始末。

    代わりに台頭してきたのが、中国元。
    小さな両替所でも「元→現地通貨OK」と堂々と書いてある。
    時代は変わったものね。

    かつての日本人観光客といえば、パリのフォーブル・サントノーレでブランド紙袋を両手に抱えてお買い物三昧。
    ちょっとダサい格好でも、“ジャパンマネー様様”だった。
    ブランド店のスタッフも日本人が来れば笑顔でお迎えよ。
    今やそのポジションは、すっかり中国の方々が担っているわね。

    でも、そんな時代だからこそ、「日本人として世界に出る仕事」が逆に面白い。
    グローバルで戦える“旅のプロ”を目指す女性が増えていると思う。

    ✈️ マダムのキャリアは「旅」から始まったの

    マダムが旅行会社に入社した当時、海外志向が強すぎて国内旅行にはまるで興味がなかったの。
    就活のときも、海外旅行を扱っている会社だけを徹底リサーチ。
    「どうせ働くなら、世界を飛び回りたい」と思っていたのよ。

    そして念願の海外添乗へ。
    行ってみたらこれがもう、てんやわんやで刺激的!
    朝から晩までお客様の対応に追われ、トラブルの連続。(トホホ)新人の頃は、気が回らな過ぎて、お客様アンケートに説明不足だの気が利かないだの書かれてね。特にショックだったのが、あなたと行って楽しかったわ、また行きたいわ~なんてツアー中もお話も盛り上がったお客様のアンケートが「2」なんなの・・・人間不信に陥ったわよ。


    でもね、嫌なお客様もいたけれど、仕事とはいえ自分では絶対に行かない、行かれない国にタダで行けたことは本当に何ものにも代えられない貴重な経験だったわ。素敵な街や歴史的建造物もとても素敵だけど、やはり大自然の素晴らしさ。本当に鮮明に覚えているわ。

    10年、20年経って、あぁ海外添乗の経験って素晴らしかったんだなぁと時間が経つほどジワジワ。ゴルナーグラード駅から拝むマッターホルンの朝日、マイナス20度の極寒の中、息を飲む美しさのオーロラを見たこと。素晴らしい体験だったわ。「この仕事を選んでよかった」と心から思えたものね。

    🧳 海外添乗員になるためのステップ

    「添乗員になるなんて難しそう…」と思っているあなた。
    実は、そんなにハードルは高くないのよ。

    🔸 旅程管理主任者の資格を取る

    まず必要なのが「旅程管理主任者」。
    これはツアーの旅程を管理するための国家資格。
    よく混同される「旅行業務取扱管理者」とは別物だから注意ね。
    海外添乗をするには、「旅程管理主任者」が必要。
    講習と実務経験を積めば取得できるわ。

    🔸 語学力は英検2級以上を目安に

    最低限、英検2級またはTOEIC600点以上の語学力が欲しいわ。

    添乗先ではJSG(Japanese Speaking Guide)が付くとは限らないわ。

    田舎町はESG(English Speaking Guide)になることが多いわね。旅行会社も予算キチキチで回しているからコストがかかるJSGは外してあえてESGでランオペにリクエストすることもかなり多いわ。

    ヨーロッパの美術館でESGが付いたら苦戦するわよ~。(アタクシ)

    町散策ならESGでも地球の歩き方読み漁ってなんとか乗り切れるけど、美術館は学芸員ですか?みたいなESGがつくともうね、専門用語が多くてチンプンカンプン。しかも説明長いとくる。

    英語力の無さをハッキリつきつけられるわよ、、
    でもね、数字よりも大切なのは「伝える力」。
    多少文法が崩れていても、お客さんはいちいち聞いてないものよ。笑顔と度胸でシレッと切り抜けるほうが現場では頼りにされるの。

    💼 働き方は2タイプ。あなたはどっち?

    海外添乗をするには、主にこの2つのルートがあるの。

    ① 旅行会社の社員として働く(自社養成タイプ)

    旅行会社に入社して、普段は企画や営業、オフィス業務を担当。
    ツアーのアサインが決まると、出張扱いで添乗へ。
    固定給に加えて出張手当がつくから、添乗が多い月は貯金が増えるの♡
    三食付き・観光漬けで、お金を使う暇なんてないんだから。
    しかもボーナスも出る。安定も夢もあるわね。

    ② 添乗専門の派遣会社に登録する(プロ添乗タイプ)

    一方で、クラブツーリズムや旅行綜研、フォーラムジャパンなど、添乗員専門の派遣会社に登録する道もあるの。
    こちらは“実力の世界”。
    お客様と旅行会社からの評価がすべて。
    一度信頼を得れば、指名が入って仕事が続くけど、評価が悪ければ二度と声がかからない――厳しくもやりがいのある環境よ。

    🪄 マダムからのリアルアドバイス

    • 海外添乗に出るには“タイミングと実績”がすべて。海外添乗をやりたいあなたは、まずは海外専門の旅行会社を狙うがオススメ。
    • 添乗中は3食付きでお客様に張りついているから無駄遣いのしようがないから、自然と貯金が増えるの。
    • 体力は命。一度海外添乗に出ると1週間~10日、長いと2週間日本を離れ休むことなく働き続けるわ。
    • そして何より、「笑顔と段取り力」。この2つがあれば、どんなトラブルも切り抜けられるわ。

    🌺 旅とキャリアを両立する生き方

    円が弱くても、女性の生き方はますます強く、しなやかに。
    世界中を舞台に働き、自分の力で道を切り拓く。
    そんな女性が増えているのは、本当に誇らしいことだと思うの。

    「旅をするように働く」って、実はとても現実的なキャリアの形なのよ。
    あなたが夢見るその旅の延長線上に、きっと新しい仕事が待っているわ。

      コメントを残す

      メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

      CAPTCHA